夢の扉 ~NEXT DOOR~

『夢の扉 ~NEXT DOOR~』 - 人・グループ・プロジェクトに密着するドキュメント番組

メディア紹介No.069 - 『夢の扉 ~NEXT DOOR~

     

スペック
運営者: 株式会社TBSテレビ(TBSホールディングスの100%出資会社)
デバイス: TV
形式: 音声, 映像
フィールド: 人物
更新頻度: 週刊(日曜:18:30-19:00)
アクセス: TBS系列のチャンネル

     

紹介文

『夢の扉 ~NEXT DOOR~』は、NTTドコモによる一社提供で放送されているTBS制作ドキュメンタリー番組です。

さまざまな分野・業種・フィールドで、近い未来、大きな夢の実現を目指す「未来の岩石」たちに焦点をあけ、彼らが時夢の実現に向けて頑張る様に密着取材することで、視聴者に<明日を生きる元気>と<未来のビジョン>を伝えていくことを制作趣旨としています。

最新の技術を応用して新しいビジネスチャンスを切り開こうとしている人や、環境問題に取り組む人、新しい着眼点で地域活性化に取り組む人など、さまざまな人が紹介されています。

      

以上。

こだわり人物伝

『こだわり人物伝』 - NHK教育による、偉人に迫る人物ドキュメンタリー番組

 

メディア紹介No.068 - 『こだわり人物伝

 

スペック
運営者: 日本放送協会(NHK)
デバイス: TV
形式: 音声, 映像
フィールド: 人物, 歴史
更新頻度: 週刊(水曜:22:25-22:50)
アクセス: NHK教育のチャンネル

     

紹介文
『こだわり人物伝』は、毎月一人の歴史的人物に焦点を当てて、全4回に渡ってその生涯や業績などを紹介する番組です。また、今月の語り手という形で、紹介人物にゆかりのあるゲストを招いて語ってもらうという形式を取り入れています。

また、NHK出版による知楽遊学シリーズ『こだわり人物伝』という二ヶ月に一度発行されるテキストとも連動している番組です。

      

以上。

PRIME NEWS 8月17日放送分

以下、『PRIME NEWS』2010年8月17日放送分のレビューです。

     

8月17日放送の『PRIME NEWS』では、<落選政治家の夏…今、何を考えどんな活動をしているのか?>というテーマで、先の参院選挙で落選した民主党の簗瀬進氏と共産党の小池晃氏、そして昨年の総選挙で落選した自民党の石原宏高氏をスタジオに迎えて、落選の原因分析と、今後の見通しを問うものでした。

     

各ゲストに関しては、お三方ともに有名ですので、それぞれの信条や経歴にご興味のある方はGoogleで検索するなりしていただければ様々な情報を目にすることができると思います。

     

番組において印象的だったのは、落選後の生活が非常に苦しいという点でした。

何が印象的であったかと言いますと、今の日本の選挙を取り巻く環境は非常に敷居が高く、弁護士や医者など資格を有しているか、もしくは経済的に裕福な者でなければ選挙に出馬することは難しい…、という点ではゲストのお三方ともに一致した認識を示しているものの、番組内においてそのような選挙環境を改善するために必要な「法整備」がまったく議題に上がらなかったことです。

政治評論家の田原総一郎さん風にいうと、私は「そこが聞きたい!」のです。

選挙への立候補が一部の富裕層に実質的に限られてしまうという問題は、「落選後の生活が辛いんです」といったお涙頂戴的な話で終わってよいものではなく、それは治者と被治者の自同性に関わる問題であって、民主制の土台に関わる問題です。

少なくとも私は、現在の日本の政治において積極的に支持する政党も議員もいませんが、それは、私の利益が彼らにおいて「代表」されていない、と感じているからです。だからこそ「そこを聞きたい」のです。

     

三名の元国会議員さんが、そうした選挙環境を取り巻く現状を問題視している元国会議員さん方が、それはどのような立法的処置によって改善されると考えているのか、国会・議員をめぐる法律は眩暈がするほど多くてややこしいので、出来れば今施行されている法環境がどのようなものなのかも含めて説明する。それが、「落選議員」に対して本当に問われるべきことではないでしょうか。

「政治家とは何か」「共産党という党とは…」など、理念を語りたがる政治家が多いのは結構なのですが、立法府における国会議員として、具体的な立法策について語れなければ、私はいつまで経っても彼らを「政治屋」としか見なし得ません。また、「事業仕分けパフォーマンス」や「官僚答弁の禁止」などではなくて、そうした立法策を通じて行政と裁判所をコントロールしていくこと、これが本当の国会主導ではないのでしょうか。

上記のような点において、今回の番組内容はいまいちで、本当に大事なことがはぐらかされたような印象を持ちました。

以上。

     

ガイアの夜明け 「獲らずに育てろ! ~世界をギョっと言わせる養殖技術」

先日放送されたガイアの夜明け2010年8月17日放送分では、日本の新しい養殖技術が紹介されていました。

2009年10月にモナコで行われたワシントン条約事務局における「クロマグロの国際取引の原則禁止を求める決議案」は否定されましたが、2006年11月26日に開催された大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)では、「クロマグロの地中海および東大西洋での漁獲枠削減」が決定されています。(Yahoo JAPANニュース)

こうした中で、たとえば地中海で漁業を行うスペインの水産会社では、自社費用負担で漁船にICCAT職員の同行を義務付けられ、彼らのサインがなければ輸出や国内販売が一切できないといった現状にあり、厳しい規制と監視のもとでなかには撤退する企業も出ているとのことです。

またそういった世界的状況において、当番組ではたとえば回転ずしチェーンの銚子丸を例に、今日本国内においてマグロの流通量が激減していることを冒頭で紹介しています。

     

以上のような背景をもとに、今週の『ガイアの夜明け』では、世界的な人口増加に伴う水産資源の枯渇問題に対する革新的な新技術として、日本の養殖技術が紹介されました。

そこで紹介されたのは主に3つの例で、「近畿大学によるクロマグロの完全養殖」・「岡山理科大学の山本俊政准教授による好適環境水」・「栃木県那珂川町の温泉トラフグ」です。

     

「近畿大学のクロマグロの完全養殖」に関しては、すでに多くのマスメディアで繰り返し報道されていますので、今回の番組ではそれがこれまでスペイン等で行われていた「畜養」という技術との違いを説明する程度でした。近大クロマグロについてはこちらをご参照ください。

     

岡山理科大学山本准教授の好適環境水は、同番組において以前「あなたの知らない水族館」で取り上げられていたそうです。この好適環境水なるものは、どんな魚でも(淡水魚でも海水魚でも)生きることができる水だということで、海水中に含まれる約60種類の成分のうち、海水魚にとって必要な数種類の成分を特定できたことから開発されたそうです。

そして今回の番組で取り上げられたのは、この好適環境水という技術を活かして「陸上」でマグロを養殖するという山本准教授の新たな試みについてでした。山本准教授は、今後2-3年で、体長1メートルまで成長させる実験に取り組まれるようです。

     

最後に番組で紹介されたのは、栃木県那珂川町の町興しの一環として民間経営者の野口勝明さんが取り組む陸上での「温泉トラフグ」の養殖です。

町の温泉の水質が、有毒物質(重金属類)を含まないナトリウム塩化物泉だったことから、野口さんは廃校となった小学校を利用して「温泉トラフグ」の養殖に取り組んでこられました。町としても町のPRになると考え、小学校の無償使用許可と年150万円の補助金など、バックアップされているようです。これから少しずつ販路を確保し、事業化に向けて取り組まれていかれるとのことでした。

     

以上が番組概要ですが、特に興味深かったのは好適環境水の山本准教授と「温泉トラフグ」の野口さんとのコントラストです。(こういったコントラストの演出が好きな番組ですね…)

野口さんは、自身の商品である「温泉トラフグ」が地元有力者の試食会へと出荷される際に、「愛娘を嫁に出すような気持ち」と述べられていました。また、ジャパン・インターナショナル・シーフードショーに出展された際には、他の企業がショーアップされたブースで自社製品をPRするなか、野口さんは端のほうのスペースに手作りブースということもあって思うようにPRできずしょんぼりされていましたが、その時に「私ら田舎から来たから(派手でスタイリッシュなショーアップなんて出来ない)」と話し、続けて「このフグ(温泉トラフグ)も田舎者だからびっくりして(元気に泳ぎ回らない)」と呟かれていました。

こういった描写から野口さんの「温泉トラフグ」に対する並々ならぬ愛情が感じられました。成長して出荷するまでたかだか1年という短いスパンではありますが、自社商品という位置づけ以上に、そこには生き物に対する愛情がありました。

一方で、番組内の編集された一部分を観ただけという前置きは必要ですが、山本准教授のクロマグロに対する接し方は、あくまで科学者のそれであったような気がします。たとえば好適環境水の水槽にクロマグロの稚魚を放す瞬間、助手の生徒に対して「(放すのに)そんなに時間をかけちゃダメだ」というようなことを言っておられましたが、そこからは生き物に対する愛情というよりは、実験におけるプロセスの最適化といった印象が拭えませんでした。

つまり、山本准教授にとって、クロマグロとは研究材料以上でも以下でもない、というような気がしたのです。(あくまでTVの一番組の一部を観ただけの感想ですが)

     

一方では、小規模ながらも生き物と地元の町への愛情をもった野口さんが描かれ、もう一方では研究者として生き物への愛着をいまいち感じられないものの、世界的な食糧危機にさえ応用できるかもしれない山本准教授の研究が描かれる。そのような演出としてのコントラストの内に、最終的にそれらの生き物を消費して生存している私たちは、生き物との共存・共生をどのように考えていくべきでしょうか、という番組のメッセージが込められていたのだと思います。(宮崎口蹄疫のことも頭によぎりますよね)

     

以上。

ニューズウィーク日本版

『ニューズウィーク日本版』 - 政治・社会を扱うアメリカ発週刊誌の日本版

メディア紹介No.051 - 『ニューズウィーク日本版

スペック
運営者: 阪急コミュニケーションズ(※アメリカ版はワシントン・ポスト社)
デバイス: Paper
形式: テキスト, イメージ
フィールド: 政治, 社会
更新頻度: 週刊(毎週水曜日発売)
アクセス: 書店, 定期購読

     

紹介文
『ニューズウィーク日本版』は、政治や社会情勢などを扱うアメリカの週刊誌「Newsweek」の日本版です。
本家版の「Newsweek」は1933年の創刊以来、アメリカ国内での発行部数は「Time」につづいて2位をキープしており、また日本・韓国・ポーランド・ロシア・スペイン語・アラビア語・中国語(月刊)があり、世界中で多くの読者を獲得しています。
『ニューズウィーク日本版』では、政治/経済/社会に関するテーマで毎週特集が組まれており、その他、国内外の様々なニュースを扱っています。
本家版が国外の週刊誌であることから、日本国内で広く流通している他の週刊誌に比べると、グローバルな社会問題や海外諸国の情報に多くの紙面を割いていることが特徴です。

    

以上。

ガイアの夜明け

『ガイアの夜明け』 - 事実はニュースで、真実はガイアで

メディア紹介No.055 - 『ガイアの夜明け

スペック
運営者: 株式会社テレビ東京
デバイス: TV
形式: 音声, 映像
フィールド: 経済, 経営
更新頻度: 週刊(火曜日:22:00-22:54)
アクセス: テレビ東京系列のチャンネル, BSジャパン

紹介文

『ガイアの夜明け』は、正式名称を「日経スペシャル ガイアの夜明け」といい、カンブリア宮殿と同様に日本経済新聞社より冠スポンサーとして協力を受けて制作されている番組です。

内容としては日本および海外の経済動向や最新のビジネス事情にスポットを当てて、大企業から個人経営まで様々なレベルにおける低迷から再生へ向けた取り組みを取材し、ドキュメンタリー形式で放送しています。

      

以上。

市場対国家(上・下)

市場対国家―世界を作り変える歴史的攻防〈上巻〉 市場対国家―世界を作り変える歴史的攻防〈上巻〉
ダニエル・A. ヤーギン ジョゼフ スタニスロー Daniel A. Yergin by G-Tools日本経済新聞社 1998-11
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市場対国家―世界を作り変える歴史的攻防〈下〉 市場対国家―世界を作り変える歴史的攻防〈下〉
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本書は上下巻に分かれていてかなりボリューム感はありますが、非常に読みやすい文章ですので、サクサク読み進めていくことができます。
内容は戦後における世界経済の動向を、膨大な調査資料をもとに具体的に描き出したものとなっています。

本書の主軸は確かに「”市場”対”国家”」ですが、一方で本書からはまた別の軸を読みとることができます。
“経済”・”政治”・”文化”です。
人々にとっての”経済”とは「生きること」に他なりませんが、だからこそ”経済”は他のあらゆる領野に先行します。
民主主義制度下においては常に”経済”が”政治”に対して要求するのであり、飢餓への危機感が政治における一票となってサッチャーという首相を生み出し、また共産主義への幻想をつくり出しました。
イデオロギーも文化も、民主主義制度下においては後から遅れてついてくるものにすぎないということです。

本書が描き出した構図は、現在においてもなお重要な示唆を与えてくれます。
小難しい議論や抽象的な概念もなく、非常に楽しくかつ有益な書となっていますので、お薦めです。

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